【モーキャプフェス2024〜MotionBuilderでクオリティアップ〜】というセミナーに参加してみた!

8月9日に「株式会社GUNCY’S(グンシーズ)」と「Autodesk株式会社」が共同開催をした『モーキャプフェス2024〜MotionBuilderでクオリティアップ〜』に参加してみました!

今回のオンラインセミナー『モーキャプフェス2024』では、モーションキャプチャーを活用したソリューションのユーザー事例や、最新の機材を用いたモーションキャプチャーのデモンストレーションが行われました。東京都江東区にある「GUNCY’S TECH FORT」オフィスを3つの会場に分け開催された、こちらのオンラインセミナーの様子をお伝えします!

Information

GUNCY’S TECH FORT
スタジオ情報|https://mocapdb.com/studio/std1573/

〒135-0042
東京都江東区木場3丁目14-8

この記事では、セミナーのサブタイトルにもなっている「MotionBuilder」に注目してご紹介したいと思います。

目次

キャラクターを魅力的に動かすために

セミナーの前半パートではMotionBuilderビギナーへ向けて、業界で活躍している方々がこれまでの経験を踏まえて丁寧に説明されていました。中でもMotionbuilderならではの機能である「リターゲット」と「コンストレイント作業」に関する説明がなされていました。

リターゲット

リターゲット機能とは、キャラクターとキャラクターの体格差を自動で調整し、モーションキャプチャーなどのアニメーションデータを別の3Dキャラクターに入れることが出来る機能です。

足の接地や腰の高さの調整、歩幅の調整を瞬時に計算することができます。リターゲットを利用するには3Dキャラクターにキャラクタライズと呼ばれる機能が必要になります。

キャラクタライズとはキャラクターのボーンをマッピングリストに登録し、部位ごとに関連付けを行うことを指します。

リターゲットはモーションキャプチャーデータなどを扱う時に使用する基本的な機能で、必ず使用する事になる機能です。今回のセミナーがこれを復習する良い機会となりました。

コンストレイント

今回のセミナーではMotionBuilder内の数あるコンストレイントの中でも特に「RelationConstraint」を使い、どのようなことが出来るのかを実演しながら説明をしていました。

ウィンドウ内のブロックを線でつなぐことにより、見た目に分かりやすい操作を行うことが可能になります。画像のようにセンターとレシーバー、オペレーターの構成となっており、それらを使用する事でオブジェクトやカメラ、デバイスなどを扱うことが可能となります。

セミナーではRelationConstraintを使い、「Cubeが動いたときに対象オブジェクトのマテリアルカラーが変化する状態」の作成をしていました。他の活用方法としては、補助骨を動かすときにドリブンキーを使って操作する方法を応用し、RelationConstraintでも同じように補助骨を動かすと同時にスキンも動かすことができるそうです。

Motion Builder活用テクニック

セミナーの後半パートでは「MotionBuilderスタートガイド」と題して、MotionBuilderの特徴と代表的機能の紹介を行っていました。

セミナーの前半と類似した機能もあるので、いくつか機能を絞ってご紹介していきたいと思います。

Story 機能

Story機能では、アセットをクリップ化してノンリニア編集を行うことが可能です。また、キャラクタライズされているキャラクターであればアニメーションを部位ごとにブレンドすることができます。

他にもアニメーションクリップの切り貼りや、スピードを早めたり遅くしたり尺を伸縮することが可能です。

▲Story機能を使ってモーションのスピードの変化やブレンドをしている様子

また、モーションデータと一緒にカメラを読み込む事でゲームのカットシーンを作ることができます。

MotionBuilderには簡易的なエフェクトやライトなどを使うことができ、それらを使用してカットシーンを作成し、後工程にあたる人とイメージ共有をするために使うことが可能です。

▲Story機能を使って作ったカットシーン

Story機能を使った事がない筆者には大変興味深かった、Story機能を使ったモーション同士のブレンドやカットシーンの作成。MotionBuilderの機能でできる事がまだまだ多くあるという事を知り、これを機に他の機能にも触れていきたいと思いました。

Filter 機能

Filterとはキーフレームを処理する機能のことで、主にモーションキャプチャーデータのノイズ除去に特化した機能です。また、プラグインを導入することでキーフレームの生成を行うことも可能になります。

セミナー内で使用していたプラグインでは、カメラを手に持って撮影したときに生まれる手振れをアニメーションとして生成していました。

このプラグインの導入により、手振れなどの複雑なアニメーションを簡単に生成でき制作時間の短縮が図れるため、勉強をしてみても良いかもしれません。

▲プラグインを使ってカメラに手振れアニメーションを作成している様子

まとめ

今回の記事ではMotionBuilderの機能について紹介をしましたが、セミナー内ではより詳しい操作方法や実際に機能を使った演習が行われていました。他にもマーカーレスリアルタイムモーションキャプチャーシステムの「Captury」の紹介やモーションキャプチャー事例の紹介など、モーションキャプチャーに関するコンテンツが多数紹介されていました!

情報盛り沢山な「モーキャプフェス2024〜MotionBuilderでクオリティアップ〜」ですが、2024年11月29日(金)の17時までオンデマンド配信を行っています。今回の記事でこのセミナーに興味の出た方や当日参加できなかった方など、この機会に是非視聴してみてください!


株式会社GUNCY’S
Autodesk株式会社
モーキャプフェス2024〜MotionBuilderでクオリティアップ〜

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