特集 03:バーチャル空間でトーク番組を繰り広げる STUDIO KUにフォーカス!

東京都内のモーションキャプチャスタジオの魅力に迫る「東京モーションキャプチャスタジオ特集」
今回は日本初のYouTube専門制作会社 株式会社WIQOMEDIANが運営する、
STUDIO KU(スタジオ・キュー)さんに訪問し、
YouTubeコンテンツのためにバーチャルスタジオを創り出す現場を取材してきました!

STUDIO KU(スタジオ・キュー)

Information

STUDIO KU / スタジオキュー
スタジオ情報|https://mocapdb.com/studio/std1538/

〒103-0022
東京都中央区日本橋室町1-11-10 1F

コンパクトなクロマキースタジオ
目次

コンパクトなクロマキースタジオ

YouTubeコンテンツ制作に特化したスタジオならではの、コンパクトな規模感のスタジオで
本格的なクロマキー合成を行うことができます。
都心でもアクセスの良い日本橋という好立地で運営しているため、
スタジオ利用者さんにとても好評だそうです

2~3名のトーク番組・対談のイメージ 
▲2~3名のトーク番組・対談のイメージ 
zoomを使用したトーク番組のイメージ
▲zoomを使用したトーク番組のイメージ

スタジオ長の岡崎さんに一問一答!

スタジオ設立のあらましを教えていただけますか?

大枠としては、設立のきっかけはあるクライアント様との会話です。
レンタルの撮影スタジオでは選択幅の限界があるので、理想はクライアント様専用の
自社撮影スタジオを作ることですよね。といった感じの内容でした。
コストを気にしないオリジナルの撮影スタジオが欲しい、というのが出発点で、
色々経て3DCGで専用のバーチャルスタジオを作る。
そこで合成撮影できるスタジオも作る。という流れでした。

そもそも私たちは、モーションキャプチャーや3DCGの専門外の会社でして。
2013年から企業のYouTubeチャンネルの企画・制作やプロデュースを行っていました。
一番長く続いているのはメンズファッションチャンネルのB.R.CHANNELです。

その中で、企業YouTubeこそ視聴者(見込み顧客)との濃厚なコミュニケーション機会になるので、クライアント様のブランドの世界観を表現することがファンの獲得や
ビジネス貢献に重要であると実感してきました。

試行錯誤して、弊社はYouTubeのブランディング活用支援にいきつき、
簡素になりがちなYouTubeコンテンツでの画作りなどにもこだわってきました。

その文脈で、パッと見でブランドイメージを左右する『撮影場所』『撮影空間』も
こだわりたいけど、実写撮影のスタジオだとコストがかかったり、
なかなかイメージに合うスタジオが見つからないといった制約がありました。
究極のところでは自社でスタジオを立ててしまえば理想は叶えられるけれども、
建設費と維持費がとんでもないことになってしまいます。

やはり企業YouTubeチャンネルを運営する立場だったので、
1個の配信や動画に注力するのではなく、長期間で使っていくことを前提として考えると、
自社でバーチャルスタジオを持つことがクライアント様にとって
大きいメリットになるんじゃないかと考えて、専用のスタジオを作ることになりました。

貴社スタジオの設備の特徴を教えてください!
貴社スタジオの設備の特徴を教えてください!

とにかくコンパクトさが最大の特徴で、少人数の撮影に特化しています。
もともとYouTubeサイズのコンテンツを作りたいという方向けのスタジオなので、
大掛かりなものではなく、サクッと撮りたいというニーズにお応えしたいと考えています。

カメラや照明もコンパクトなもので揃えています。一定の機材クオリティは担保しつつ、
問題ないところはDIYで用意しコストを抑えています。

私自身がクロマキー専用スタジオを使ったり、出張クロマキー撮影で撮影し
自分で編集してきました。その経験からこの規模の撮影ならこの機材で十分まかなえる、
というラインのものを揃えています。

あらゆるシーンに対応できるよう、小型照明を駆使して画を作っています。

とにかくコンパクトさが最大の特徴で、少人数の撮影に特化しています。 もともとYoutubeサイズのコンテンツを作りたいという方向けのスタジオなので、 大掛かりなものではなく、サクッと撮りたいというニーズにお応えしたいと考えています。 カメラや照明もコンパクトなもので揃えています。一定の機材クオリティは担保しつつ、 問題ないところはDIYで用意しコストを抑えています。 私自身がクロマキー専用スタジオを使ったり、出張クロマキー撮影で撮影し 自分で編集してきました。その経験からこの規模の撮影ならこの機材で十分まかなえる、 というラインのものを揃えています。 あらゆるシーンに対応できるよう、小型照明を駆使して画を作っています。
今後はどのような機材を導入していきたいとお考えですか?

まず、最終的にクライアント様に提示するコストをなるべく抑えていきたいと考えており、
その範囲内でクオリティの高いものを出していきたいと考えています。

そこで、バーチャル撮影にUnrealEngineをもっと有効活用していきたいです。
また、トラッキングシステムとしてHTC VIVEを使っているので、
このサイズ感のバーチャル撮影をもっと深めていきたいです。

クロマキー撮影には何を使っていますか?

フィックスカメラのグリーンバック合成には、Blackmagicdesign社のUltimatteという
リアルタイムでグリーンを抜ける機材を使っています。

Vtuberのような収録も行っているのですか?

完全にアバターのみの収録はまだ未経験ですが、
実写とアバターを混ぜた収録には取り組んでいます。

クライアント様からもアバターを出したいという要望が増えているので、
対応できるように研究しています。
これまではUnreal EngineとLive2Dを使い分けて対応していました。

Vtuberのような収録も行っているのですか?
あくまでも実写とバーチャルの合成を中心に収録されているんですね。

はい。例えば、バーチャル空間にあるモニターにZoom会議の様子が映っていて、
実写の人物と向かい合って話すといった映像を制作してきました。
現在はトーク番組に特化したサービスパッケージを開発しています。

トーク番組に特化した収録を強化していくのですか?

はい。これまではオンラインの社員総会や株主総会、あるいは特定のイベントの
配信などが多かったのですが、当スタジオはもっと定期的に収録する、
YouTubeでのトーク番組などに注目しています

では、STUDIO KUさんの得意分野をお聞かせいただけますか?

やはり、長年YouTube番組の制作に携わっているので、一番得意なのは
トーク番組スタイルのコンテンツの作成です。2、3人が登壇するトーク番組を、
CG背景制作だけでなく現場のディレクションから企画、収録・合成・編集まで
ワンストップで請け負っています。

これまでで一番印象深かったお仕事のエピソードを教えていただけますか?

スタジオが始まったばかりの時は、プロジェクトごとに要件が違っていたため、
撮影ごとに開発する必要があったのが印象に残っています。
プロジェクトAではUnreal Engineでアバターを作成しモーションキャプチャーが必要だったり、
プロジェクトBではLive2Dが必要だったりなど。

ずっと実写合成を中心にしてきたので、モーションキャプチャーで
キャラクターを動かすことの感動が大きかったです。

収録から編集までやってみて、トーク番組だと共通の動きの使い回しでもいいよね、
という話になりました。なので私自身がアクターを担当して、
笑ったりツッコんだりするといった動きを収録して、
ループアニメーションを作成するなどして開発コストを抑えていきました。

アバターの口パクについてはどうしていますか?

一度口パクを行った事があるのですが、とても大変だったので、
口パクを必要としない、口がなくても違和感がないキャラクターを出演させていたりします。
でも口パクがないとリッチさに欠けるので、ここは柔軟に対応していきたいところです。

同時に何個のカメラで撮影されているのでしょうか?

4台のカメラで撮影を行っています。ライブの映像になると
予備のカメラも使うので多くなります。

CGを使う場合は別途費用はかかるのでしょうか?

無料で使えるスタジオを用意しつつ、アレンジやオーダーメイドにも対応し
別途お見積もりとしています。世界観などのブランドヒアリングを行った上で、
CGスタジオを制作しています。
ですが、基本的に0から制作したい方は少数です。
3DCGマーケット等からアセットを購入し、それを上手くアレンジして
コストを抑える工夫をしています。

最後に、モーションキャプチャーのここが好き!というポイントを教えてください!

モーションキャプチャーの専門家ではなかったので、
習得していく過程そのものが楽しくて好きです。
それから、アバターの動きのプリセットだけでは足りないときに、
自分で動いて欲しいモーションを収録できるのが魅力的だと感じています。
今はモーションキャプチャーがどんどん手軽になってきているので
積極的に取り入れていきたいです。

Information
STUDIO KU / スタジオキュー
https://studioku.tokyo/

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